榊原の入れ歯ブログ

2014年12月 9日 火曜日

入れ歯というもの その4

入れ歯の維持と固定の仕組みはご理解いただけたでしょうか?
簡単に粘膜への吸着とクラスプによってまかなわれるといっても、そうたやすいものではありません。
まず、歯茎の粘膜は厚さが一定ではありませんし、残っている歯茎の骨の形状(顎堤といいます)も
しっかりしている場合とそうでない場合と、まちまちです。従来の入れ歯の素材は硬いプラスチックが主ですから
粘膜の厚さや負荷のかかり方によっては、痛みが生じたりします。
クラスプについても、金属でできたバネの様なものですから、自由度や審美性に問題が残ります。
また、複数の歯に使用する場合は、入れ歯の着脱方向にそろえなければなりませんから、
その位置関係によっては、充分な固定が出来ない場合も発生します。
 以上の様な理由から、入れ歯は何度作り直しても、外れやすかったり、ガタついたり、硬い物を噛むと
痛かったりするわけです。しかも、保険治療で認められている材質には、制約があり
口の中の状態、つまり顎堤や残っている歯の状態によっては、残念ながら満足度をクリアできず、
入れ歯の限界を感じる時もあります。

投稿者 榊原デンタルクリニック

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