榊原の入れ歯ブログ

2014年11月29日 土曜日

入れ歯というもの その2

入れ歯、つまり義歯というものはどのようにして固定されているのでしょうか?
欠損している歯の数が少ない場合は、維持と固定は残っている歯に求めます。
基本的に抜けている部分に一番近い歯が対象になります。欠損部分の両端に
歯が残っていれば、その両方に求めることが多いです。
もう少し欠損している歯が多い場合は、歯と歯茎の粘膜の両方に維持と固定を
求めます。その比率は、欠損部分の位置や、残っている歯の状態によって
かわります。総義歯の場合は歯が存在していませんから、すべて粘膜に
維持と固定を求めなくてはなりません。粘膜に唾液を介して吸着させている
わけですね。これも、歯茎の形状によって比較的楽に吸着させられる場合と
そうでない場合と、様々です。
 人間の顎は、上顎は頭の骨と一体化していて基本的に動きません。下顎は
こめかみ辺りにある顎の関節を介して咀嚼や会話の度に動きます。また舌という
やっかいな動きをするものもあるので、入れ歯を吸着させることが難しい症例も
多くなりがちです。

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2014年11月22日 土曜日

入れ歯というもの その1

 今回から、入れ歯についてお話いたします。
入れ歯は一本だけのものから、すべての歯におよぶ総入れ歯まで、
あらゆる歯の欠損に対応可能です。入れ歯のことを我々歯科医師は、
義歯またはデンチャーと呼びます。まったく歯の無い方の入れ歯は、
全部床義歯とか総義歯、ないしは、フルデンチャー(コンプリートデンチャー)
と呼んでいます。それ以外は部分床義歯、ないしは、パーシャルデンチャーと呼びます。
部分義歯ではなく部分床義歯。なんだか、少し変ですね。それは入れ歯を
数える単位として、床(しょう)というからなんです。ひとつ、ふたつ、ではなく
いっしょう、にしょうという数え方です。これからは義歯という呼び方をしますね。

 欠損部分の範囲や状態により、義歯は様々な形態になります。非常に
複雑な形態をとらざるを得ない場合も多々ありますが、着脱を使用者本人が
頻繁に行わなければなりませんから、出来る限りシンプルな設計を追求します。
また、義歯の安定と強度を得るために、邪魔にならない限り大きな形をとること
になります。次回から、もう少し掘り下げた義歯の説明を致しますね。


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2014年11月11日 火曜日

失った歯の補い方 その5

さて、現在、実際に個々の診療所で受けられる歯の補い方
の概要を、シリーズで、説明させていただきましたが、
どの処置がもっとも優れているのかは、欠損した歯の数や
口腔内の状態、また患者さん側のニーズにも左右されますので
一概には言えません。それぞれ、長所も短所もあります。
 ただ、当院では外科的なインプラントによる処置は実施して
おりません。それは、複数の歯におよぶ欠損の処置には
入れ歯を用いることが、一番リスクを回避できるからです。
そして、シリコンを応用することによって、機能的にも
審美的にも充分満足していただける入れ歯を作成することが
可能だからです。入れ歯は外科による侵襲をさけ、比較的安価で、
今後の口腔内の変化にも、ある程度対応可能な安全な
処置であることは間違いありません。

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2014年11月 5日 水曜日

失った歯の補い方 その4

欠損部分の補い方の最後は入れ歯です。これは江戸時代中期には既に
実用化されておいりました。失った部分に見合った歯と歯茎に相当する
部分を一体化して作り、失った部分の歯茎の形に合わせてはめ込む
方法です。正確には歯茎の粘膜に吸着させているのですが、あくまでも
着脱可能なものです。入れ歯は、一本の歯も残っていない場合は総義歯
ないしは、全部床義歯と言い、自身の残っている歯がある場合は、
部分床義歯といいます。口の中で入れ歯を安定させるには、歯茎に
吸着させ、場合によっては、残っている歯に維持を求めます。
入れ歯は、口の中に着脱式の大きな異物を装着して機能させるわけ
ですから、インプラントやブリッジとは根本的に異なります。
しかし、現状を維持しつつ機能回復を行うことのできる、極めて安全な
治療法です。あらゆるケースに対応でき、術式は一番苦痛を伴わない
方法です。しかも、入れ歯は唯一、可逆的な治療法でもあります。


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